制作過程報告 09.05.29


◇どのような作品形態にするか。

 映画、ドラマなどの会話シーンを引用する。
 特に気持ちのすれ違いが良くわかるところ。



◇それを試してみてわかったこと。

 何本かの映画から、気持ちのすれ違いが
 良くわかるシーンを抜き出してみた。
 ほとんどが、片方は明らかに感情的になっていて
 言い争っているようなシーンが目についた。
 感情が剥き出しになる典型はこういった形が多いのかもしれない。
 これでは、ただの喧嘩シーンを
 眺めているような感じがして良くわからなかった。

 今度は、気持ちのすれ違いが
 起こっているとかいないとかは無しで、
 できるだけ長く会話をしているところを抜き出して
 片方の台詞をぬいてみた。
 ぬいた台詞のところを自分だとすれば
 自分と相手の関係は
 不完全な会話のなかで憶測していくしか無い。

 一方的に語られ、話が進んでいくと
 自分がどう言う立場に居るのか、
 相手はどう言う立場に居るのかを
 考えさせられる。

 この方法で気がついたことは、
 相手が自分にとってどう言った立場にあるかが分かると
 話がとても理解しやすいということ。
 当たり前かもしれないけれど
 相手を気遣うということは
 相手の立場を尊重するということが
 とても強く感じられた。



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 私達は話し相手と向き合っているようで
 本当に見えているのは、相手の見せるところからつくられる
 自分の中にできる相手の像と向き合っている。
 自分自身も、相手にどう思われ、どう見せたいかを
 無意識のうちにしているだろう。

 自分の立場を一方的に与えられれば
 気持ちや立場の差というのを
 考えさせられるのでは無いかと思う。